自動閉鎖装置の仕組み

三和シャッター工業㈱様製 自動閉鎖装置交換作業時の写真(左:旧部材 右:新部材)

こんにちは! 今回は自動閉鎖装置についてお話していきます。

一言で自動閉鎖装置と言ってもメーカーや開閉機の仕様、取付場所の制限などもある為、たくさん種類があります。
どんな自動閉鎖装置を選定すれば良いのか、動作や仕組み、故障時の対処など参考にして頂ければと思います。

自動閉鎖装置とは??

防火・防煙シャッター・防煙垂幕・垂れ壁・窓用ダンパー・防火扉などなど、防火・防煙設備に付いている機械の名称です。

自動閉鎖装置の役割・設置目的は、火災時にシャッター等の駆動部(開閉機)のブレーキを開放し降下(閉鎖)させ、防火・防煙の区画を作るための装置です。

詳しい設置場所や、どのように作動するのかなどもこれからお話ししていきたいと思います。

自動閉鎖装置の動作・起動

自動閉鎖装置は起動後、開閉機のブレーキ開放をし、シャッターを自重降下させ区画を作る事を目的としています。

★自動閉鎖装置の起動種類2種類あります!!】   

  • 感知器連動
    ⇒感知器が煙を感知する事で、信号を送り作動させます。
  • 手動起動
    ⇒手動閉鎖ボックスを押したり、引いたりして作動します。
図1

★自動閉鎖装置の動作

自動閉鎖装置は図1の通り、1台1台に信号が送られ起動するのが分かったと思います。

次は、自動閉鎖装置本体の種類についてお話ししていきます。

自動閉鎖装置の種類【防火・防煙シャッター編】

~一般防火・防煙シャッター用~

一般用には大きく分けて3種類あります。

 ・直付け型
 ・別置き型
 ・内蔵型

★直付け型
  名前の通り、開閉機に対して本体が直接付いており、直接ブレーキ開放を行います。 
  付け方は開閉機の上・下・横・先端などメーカーや開閉機の仕様によって変わりますが、
  機能としてはほとんど一緒です。

三和シャッター製
文化シャッター製
鈴木シャッター製

★別置き型
  名前の通り、開閉機とは別に本体が置いてあります。
  開閉機等の仕様によって直付け型にできない場合は別置き型を使用します。
  必ず近くに設置してありますが、開閉機とはワイヤー(アウター)で繋がっています。

三和シャッター製

★内蔵型
  名前の通り、開閉機に自動閉鎖装置を内蔵したタイプです。
  3種類の中では数が少ないと思いますが、知っておいても良いかもしれません。

東洋シャッター製
日本シャッター製

~危害防止装置用~

危害防止用には大きく分けて2種類あります。
ちなみに、一般用との大きな違いは、、、自動閉鎖装置の中にモーターと歯車が付いている事です。

・直付け型
・別置き型

開閉機と自動閉鎖装置にも直付けできる、できないがありますので、取付け・改修の際はご相談下さい。

 また、危害防止用自動閉鎖装置は基本的に自動で復帰します。

★直付け型
  一般用と同じように、開閉機に直接取り付け、直接ブレーキ開放をします。

三和シャッター製

★別置き型
  一般用と同じように、開閉機の近くに置いてあり、ワイヤー(アウター)で
  繋がっています。また、開閉機の仕様によっては、
  開閉機の方にも小さな自動閉鎖装置【作動部】が付いている場合もあります。
  *作動部単体では起動しません。

三和シャッター製
【作動部】

~番外編~

少し年季の入った建物ですと、意外とあるんです。復旧して巻き上げるのが大変だったりしますよね。
そう、下部手動タイプ!! 
こちらのシャッターに関しては、今までご説明してきたものと少々様子がちがいますよね。
ですが、シャッターの目的としては同じですので、存在は知っておいてもいいかもしれません。

鈴木シャッター製

故障のケース⚠


自動閉鎖装置も機器です。経年劣化による故障や壊れる事もあります。

故障した自動閉鎖装置の中で多かった症状や原因として考えられる事例を一部紹介します。

★故障の事例

  1. 起動しない
    原因⇒①電圧が来ていない(結線ミス)
       ②ソレノイドが壊れている
       ③経年劣化による固着
        (開閉機の固着も考えられます)
  2. 信号が返らない・返ったままもしくわ復旧しない
    原因⇒①断線や結線ミス
       ②マイクロスイッチを押し切れていない
       ③マイクロスイッチの固着
       ④経年劣化による固着
        (開閉機の固着も考えられます)
  3. 本体が物理的に壊れている
     ⇒外観で分かるほど壊れているのであれば、即交換です。

以上が自動閉鎖装置の調査・修繕の際に多い故障です。

★故障時の対処
故障や起動しない自動閉鎖装置を目の前にした場合の対処法は、

①24Vが自動閉鎖装置に届いているか
②外観(見た目)が壊れていないか
③断線をチェック

この3つを確認してみてください。

確認してもまったく動かないようであれば、自動閉鎖装置の交換が必要になると思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回紹介したのが自動閉鎖装置の全てではありませんし、復帰方法も手動・電動・自動・瞬時などなどたくさんあります。
不具合に関しても、それぞれ症状が違い対処もそれぞれです。
また、シャッター等が起動しないのは自動閉鎖装置以外の原因も考えられます。
防火設備点検の不具合事例なども今後記事にしていきたいと思いますのでそちらも是非あわせてごらんください!
弊社では全メーカーの自動閉鎖装置のみの販売・施工はもちろんの事、シャッターの点検・整備・修繕もやっておりますので、お気軽にお問い合わせください!!

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投稿者プロフィール

アート シャッター
アート シャッター
アートシャッターは1996年の設立以来、会社設立の地である千葉県を中心に
最高のサービスをご提供できるよう尽力しております。
シャッターメーカー様各種のお取り扱いと25年の経験を活かし、
お客様の要望にお応えできるよう社員一丸となって取り組んで参ります。