防火シャッターの設置基準

こんにちは!
今回は防火シャッターの設置基準について、ご紹介いたします。

結論、防火シャッターは建築基準法・消防法などにより、
主に2つの場所に設置されます。

防火シャッターの主な設置場所

  • 壁の開口部で延焼の恐れのある部分
    (建築基準法第2条第9号の2ロによる規定)
  • 建築物内部の防火区画の開口部に設けるもの
    (建築基準法施行令第112条による規定)

※引用:防火シャッター・ドア保守点検専門技術者テキスト
 シャッター・ドアと維持保全P24より

建築物の防火対策として、防火区画を形成し、火災を広げないことが
求められております。

この防火区画を形成するために防火シャッターを含む、
防火設備が必要となります。

こちらについて、次の章から、ご紹介していきます。

防火区画とは

出典:~確認申請ナビHP~面積区画とは~

防火区画の基本は下記です。

防火区画は、耐火構造又は準耐火構造の床若しくは壁又は開口部に設ける
防火設備(防火扉、防火シャッター等)で構成するべきこととなっており、
それらの構造の基準も令で定められている。

※引用:「防火シャッター・ドア保守点検専門技術者テキスト
 シャッター・ドアと維持保全2020年8月1日改定版」P18より 

この防火区画は主に3つに分けられております。

  1. 面積区画
    ⇒決められた床面積ごとに区画される防火区画です。
     床面積は建物の構造や用途などにより異なります。
  2. 竪穴区画
    ⇒階段や吹抜け、エレベーターなど複数の階層にわたり、
     上下にできた空間(竪穴)に設ける防火区画です。
  3. 異種用途区画
    ⇒百貨店など、1つの建物に複数の用途が混在する場合、
     その間に設ける防火区画です。

この3つについて、少しばかり、詳細を紹介していきます。

※引用:(株)鈴木シャッター様:「技術基準等及び自主管理規定等に
    関する策定並びに維持管理規定」より

1.面積区画

出典:文化シャッター(株)HP袖扉連動型 防火/防煙シャッター|ポールレスコンビより

火災の規模を限定することを目的に定められています。
面積区画の最大床面積は建築物の構造、規模、階数によって決まります。

また、11階以上の階は外部からの消火活動等が困難になるため、
防火区画の面積が小さくなる「高層区画」があります。

2.竪穴区画

竪穴区画は階段や吹抜け、エレベーターなどの竪穴を区画されたものです。
竪穴は煙突効果により、火煙が伝播経路になりやすいため、竪穴区画が必要となります。

竪穴区画の開口部には遮煙性能のある防火設備を設置することが必要となります。

3.異種用途区画

出典:確認申請ナビHP~異種用途区画とは|壁・床・防火設備の基準を解説【緩和事例も紹介】~

異種用途区画はつの建物に複数の用途が混在する場合、
その間に設ける防火区画です。

使われ方や管理の異なる用途が同一建築物の中に混在する場合、
その間に防火区画を設け、お互いに火災の影響を及ぼしにくい
ようにすることが異種用途区画である。

※引用:「防火シャッター・ドア保守点検専門技術者テキスト
 シャッター・ドアと維持保全2020年8月1日改定版」P19より 

竪穴区画と同様、開口部に設ける防火設備には、
遮煙性能が必要となります。

防火区画については、以上の3つに分けられており、
それぞれに特徴があります。

竪穴区画と異種用途区画で少し触れましたが、
防火区画に使用する防火設備の仕様について、
次章でご紹介していきます。

防火設備の仕様

出典:公益財団法人東京都防災・建築まちづくりセンターHP:業務案内
建物の安全・安心よ

防火区画を形成する防火設備には遮炎性能や、
遮煙性能、避難上、支障がないこと等、様々な性能を求められます。

特に遮炎性能については「特定防火設備」「防火設備」に分けられ、
防火区画の種類や設置場所により、求められる性能が異なります。

  • 特定防火設備
    ⇒加熱開始後60分間、屋内側・屋外側の両面に火炎が出さないこと
  • 防火設備
    ⇒加熱開始後20分間、屋内側・屋外側の両面に火炎が出さないこと

※出典:(株)鈴木シャッターPDF:「技術基準等及び自主管理規定等に
    関する策定並びに維持管理規定」より

まとめ

最後までご愛読いただき、誠にありがとうございます。

分かりづらい箇所もあったかと思いますが、
少しでもお役立ち出来ておりましたら、幸いです。

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